データ送信も警報メールも1台で可能
自動観測装置SDシリーズ(※RS485通信オプション付)の観測データを収集しメールで送信、警報接点出力信号を受けてメールで警報通報を行います。
単体使用でも無線ネットワークシステム「SGnet」の親機としても使用可能です。SGnetで使用することで本器の最大限の能力を発揮します。
- 本体や無線グループ内の他機器からの警報信号を受けて警報通報メールを送信することができます。最大25件までの宛先に警報メールを送信することができます。
- 本体や無線グループ内の他機器に接続されたデータロガーに記録された観測データを収集して指定先へデータメールを送信することができます。最大5件までの宛先にデータメールを送信することができます。
- 接点出力があり、接点入力のある外部機器を連動して作動させることができます。
- 定期メール機能で機器の稼働状態と電源電圧の確認が行えます。
- 遠隔制御が可能です。設置後にも遠隔地から各種設定の変更が行えます。
- SIMフリー端末のため推奨MVNO(SORACOM)を利用することで低価格での運用が可能です。
- DC12V電源で動作し、通報動作時以外は低消費電力状態となっているため、小型ソーラーパネルによる独立電源での稼働が可能です。
構成例
単体構成
本器には入力端子が3点備わっています。各端子は「通信」・「接で警報」・「断で警報」のいずれかに切り替えて使用することができます。
無線機能をOFFにすることで消費電力を抑えた運用が可能です。
- 入力を「通信」にすることで接続されたデータロガーの観測データをデータメールとしてインターバル送信することができます。
- 入力を「接で警報」にすることで警報値を設定したデータロガーからの接点出力をうけて警報メールを送信することができます。
- 入力を「断で警報」にすることで土石流センサなどの断警報に対応することができます。
SGnet構成
無線機能をONにすることでSGnet(測商技研無線システム)を構築することができます。SGnetでは無線グループ内に1台のDTUを組み込むことができます。その際、DTUは必ず「親機」として使用します。
- 無線グループ内の子機とデータ通信・警報通信を行い、データメールや警報メールの送信を行います。
購入に必要なもの
SW101-DTUの購入にあたって以下の用意が必要となります。
- 通信事業者(SORACOM)よりSIMカードの購入と契約
- SW101-DTUが使用する送受信専用メールアドレスの取得
- データ送信で使用する場合はデータメール受信専用のメールアドレスの取得
- SIMカード(メールアドレス付き)のレンタルも行っております。すぐに運用を始めたい場合はご利用ください。
- 通信事業者としてMVNOの「SORACOM(ソラコム)」を推奨・動作確認をしています。以下では「SORACOM」でのSIMカード購入について説明いたします。「SORACOM」以外の通信事業者のSIMカードの場合、プランや事業者の方針により本器で動作しないことがありますのでご注意ください。
- 運用にはPOPでのメール受信が可能なメールアドレスの使用が必要です。
ただし、SSLには対応していないため、SSL必須のメールアドレスは使用できません。このためフリーメールでの使用はできませんのでご注意ください。
1.「SORACOM」にて「日本向け SORACOM Air SIM」の購入をする
「SORACOM Air for セルラーの利用方法」のページ「https://soracom.jp/start/」で手順にしたがってSIMカードの購入・登録を行ってください。
- 本器のSIMカードソケットはマイクロサイズのSIMカード用となります。標準サイズは使用できません。ナノサイズのSIMカードを使用する場合は市販の変換アダプタが必要となります
- SIMカードはドコモ回線の「SORACOM Air SIMカード plan-D サイズ:マイクロ(データ通信のみ)」、もしくはau回線の「SORACOM Air SIMカード plan-K サイズ:マイクロ(SMS/データ通信)を選択してください。
2.SW101-DTUが送受信に使用する専用のメールアドレスを取得する
SW101-DTU本体がメールのやり取りをするためのメールアドレスを新規にご用意ください。
使用できるメールアドレスの条件は次の通りとなります。
- POPでのメール受信が可能なこと
ただし、SSLには対応していないため、SSL必須の場合は不可
- SW101-DTU送受信専用に使えること
弊社ではメールアドレスのみのレンタルも行っております。要件にあったメールアドレスが用意できない場合にご利用ください。
3.データメール受信メーラーで使用するメールアドレスを取得する
SW101-DTUで観測データの送信を行う場合はデータメールを受信する専用メーラー(DTUMailer)で使用する受信用のメールアドレス(=データメールの送信先メールアドレス)が必要となります。
アドレスの条件は上記と同じです
SW101-DTUで観測データの送信機能を使用する場合の注意事項
SW101-DTUのデータ通信は各データロガーから収集した観測データをメール形式(データメール)で送信し、専用の受信メールソフト(DTUMailer)でデータメールを受け取る仕組みとなっております。
DTUMailerをお客さまのパソコンへインストールして、メールサーバーへアクセスを行う際に、お客様の会社のシステムに導入されているセキュリティによってはこのような動作が制限(拒否)される場合があります。
原因となっているセキュリティ部分を解除できれば運用は可能ですが、セキュリティの仕様は様々であるため、何が原因となっているかをこちらでは確定できません。また、企業様にとってはセキュリティを操作すること自体にリスクがあります。
このため、本システムを導入するにあたっては以下の運用方法を提案いたします。
提案1.社内システムから独立したデータ受信環境を構築する
「受信(兼、閲覧)専用のパソコン」と「データ通信契約」を用意することで社内システムからは完全に独立して運用することが可能です。ただし、データの閲覧は受信専用パソコンに限定されますので複数での受信を希望する場合は必要数だけこの環境を用意しなければいけません。
提案2.当社Web監視システム(Sweb)を併用する
使用するソフトウェアがSweb専用のサーバー上にあるためデータ受信については社内システムを介さずに行うことができます。また、データの閲覧はWebブラウザ上でおこなえますので閲覧人数に制限はありません。
ただし、運用には管理担当者がSweb専用サーバーへアクセスしてソフトウェアを操作する必要があり、サーバーへのアクセスにはWindowsOS付属の「リモートデスクトップ」機能を使用しますので、問題となっている「セキュリティによる動作制限」がかからないかどうかを事前にテストする必要があります。
- セキュリティによりリモートデスクトップでアクセスできなかった場合は提案1と同様に管理用として独立したパソコンとデータ通信環境が必要となります。
仕様
LTE通信仕様 | 推奨回線:SORACOM(ソラコム)※Plan-D/Plan-K 対応SIM:microSIM(マイクロSIM) |
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RS485ポート | 点数:3点※接点入力と併用 最大延長:約200M 対応機器:SDシリーズ自動観測装置 |
接点入力 | 点数:3点※RS485ポートと併用 仕様:接or断※DIPスイッチで切替 印加電圧:約DC5V 動作電流:約3mA |
接点出力 | 点数:1点 仕様:警報発生時に接 定格:DC30V MAX1A |
設定用ポート | 1点※USB Miniコネクタ |
電源電圧 | DC10V~18V |
消費電流 | 待機時平均1:約1mA※SGnet無線機能OFF時 待機時平均2:約5mA※SGnet無線機能ON時 動作時最大:約100mA※LTE通信時 |
動作温度範囲 | -10℃~50℃ |
対応パソコン | DOS/V機 (使用可能なUSBポートが最低1つ必要) |
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対応OS | Windows11、Windows10、Windows8.1 |
専用ソフト
DTU設定ソフト
- DTUの各種設定を行うためのソフトです。
- 遠隔制御もこのソフトで行うことができます。
DTU USBドライバ
- DTUとPCを接続するためのドライバソフトです。
- DTUとPCを接続した際に自動でドライバがインストールされない場合に使用してください。