データ送信も警報メールも1台で可能
- 入力CHは4点。CH毎に [データ通信] [接で警報] [断で警報] の機能を切り替え可能です。
- [データ通信]は自動観測装置SDシリーズ(※RS485通信オプション付)の観測データをメールで送信します。
- データメールは付属の受信専用ソフトで自動的にデータを振り分けられます。
データはデータ管理ソフト[DataManager](無償)と自動連携することが可能です。 - [接・断警報]は警報接点出力信号を受けてメール通報を行います。
- 接点出力があり、接点入力のある外部機器を連動して作動させることができます。
- 毎日の定期メールで機器の稼働状態と電源電圧の確認が行えます。
- 遠隔制御が可能です。設置後にも遠隔地から各種設定の変更が行えます。
- SIMフリー端末のため推奨MVNO(SORACOM)を利用することで低価格での運用が可能です。
- DC12V電源で動作し、通報動作時以外は超低消費電力状態となっているため、小型ソーラーパネルによる独立電源での稼働が可能です。
構成例
- 入力を「通信」にすることで観測データをデータメールとして送信することができます。
- 入力を「接で警報」にして警報値を設定したロガーからの接点出力をうけて警報メールを送信することができます。
- 入力を「断で警報」にすることで土石流センサなどの断警報に対応することができます。
購入に必要なもの
DM-2の購入にあたって以下の用意が必要となります。
- 通信事業者(SORACOM)よりSIMカードの購入と契約
- DM-2で使用する送受信専用メールアドレスの取得
- データ送信で使用する場合はデータメール受信専用のメールアドレスの取得
- SIMカード(メールアドレス付き)のレンタルも行っております。
すぐに運用を始めたい場合はご利用ください。 - 通信事業者としてMVNOの「ソラコム」を推奨しています。以下では「ソラコム」でのSIMカード購入について説明いたします。「ソラコム」以外の通信事業者のSIMカードの場合、プランや事業者の方針により本器(DM-2)で動作しないことがありますのでご注意ください。
- 運用にはPOPでのメール受信が可能なメールアドレスの使用が必要です。
ただし、SSLには対応していないため、SSL必須のメールアドレスは使用できません。このためフリーメールでの使用はできませんのでご注意ください。
1.「ソラコム」にて「日本向け SORACOM Air SIM」の購入をする
「SORACOM Air for セルラーの利用方法」のページ「https://soracom.jp/start/」で手順にしたがってSIMカードの購入・登録を行ってください。
- 本器のSIMカードソケットは標準サイズのSIMカード用となります。ナノサイズ、マイクロサイズのSIMカードを使用する場合は市販の変換アダプタが必要となります
- 弊社で使用しているSIMカードはドコモ回線の「SORACOM Air SIMカード plan-D サイズ:標準(データ通信のみ)」です
2.DM-2の送受信に使用する専用のメールアドレスを取得する
DM-2本体がメールのやり取りをするためのメールアドレスを新規にご用意ください。
使用できるメールアドレスの条件は次の通りとなります。
- POPでのメール受信が可能なこと
ただし、SSLには対応していないため、SSL必須の場合は不可
- DM-2送受信専用に使えること
弊社ではメールアドレスのみのレンタルも行っております。要件にあったメールアドレスが用意できない場合にご利用ください。
3.観測データ受信専用のメールアドレスを取得する
DM-2で観測データの送信を行う場合は受信に使用する専用のメールアドレスが必要となります。
アドレスの条件は上記と同じです
DM-2で観測データの送信機能を使用する場合の注意事項
通信ではDM-2が各観測装置から吸い上げた観測データをメール形式(データメール)で送信し、専用の受信メールソフト(DataMailer)でデータメールを受け取る仕組みとなっております。
DataMailerをお客さまのパソコンへインストールして、メールサーバーへアクセスを行う際に、お客様の会社のシステムに導入されているセキュリティによってはこのような動作が制限(拒否)される場合があります。
原因となっているセキュリティ部分を解除できれば運用は可能ですが、セキュリティの仕様は様々であるため、何が原因となっているかをこちらでは確定できません。また、企業様にとってはセキュリティを操作すること自体にリスクがあります。
このため、本システムを導入するにあたっては以下の運用方法を提案いたします。
提案1.社内システムから独立したデータ受信環境を構築する
「受信(兼、閲覧)専用のパソコン」と「データ通信契約」を用意することで社内システムからは完全に独立して運用することが可能です。ただし、データの閲覧は受信専用パソコンに限定されますので複数での受信を希望する場合は必要数だけこの環境を用意しなければいけません。
提案2.当社Web監視システム(Sweb)を併用する
使用するソフトウェアがSweb専用のサーバー上にあるためデータ受信については社内システムを介さずに行うことができます。また、データの閲覧はWebブラウザ上でおこなえますので閲覧人数に制限はありません。
ただし、運用には管理担当者がSweb専用サーバーへアクセスしてソフトウェアを操作する必要があり、サーバーへのアクセスにはWindowsOS付属の「リモートデスクトップ」機能を使用しますので、問題となっている「セキュリティによる動作制限」がかからないかどうかを事前にテストする必要があります。
- セキュリティによりリモートデスクトップでアクセスできなかった場合は提案1と同様に管理用として独立したパソコンとデータ通信環境が必要となります。
仕様
適用回線 | LTE回線 |
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推奨回線 | ソラコム(Plan-D/Plan-K) |
RS485通信端子接点入力 共通 | 4点 ※「通信」・「接で警報」・「断で警報」を切替使用 |
接点出力 | 1点(定格 DC30V/1A) |
設定用ポート | 1点(USB Bタイプコネクタ) |
対応観測装置 | 自動観測装置SDシリーズ ※ファームウェア Ver1.1.2以降、RS485通信オプションが必要 |
電源電圧 | DC10V~18V |
消費電流 | 待機時:平均 約1mA 動作時:平均 約150mA |
動作温度範囲 | -10℃~50℃ |
対応パソコン | DOS/V機 (使用可能なUSBポートが最低1つ必要) |
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対応OS | Windows10、Windows8.1 |